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急性期・慢性期、どっちがいいの?

どうも!こんにちは。Yuuuです。

看護師として働く、もしくはこれから働く予定の場合、絶対的に考えるのが
『まずは急性期に行くべき?』
『自分はゆったりしたいから慢性期に行きたいな』

などなど
こんな話題になる事があると思います。

私自身もこんな話を友達としていました。

結論として、どちらがいいという事はありませんが、私自身の考えとしては
『転職したりするのであれば、どっちも経験した方が絶対に良い!』という事です。

私は、急性期病院で一般病棟・集中治療室・救急外来など経験後、療養型病院、いわるゆ慢性期に転職しました。
どちらも経験して感じた事はどちらも『メリット・デメリットがある』という事です。

急性期病院で働くとは

急性期病院は、その名前のごとく急性期の状態の患者が多く来院・入院し治療を行っていきます。

急性期とは、病気になって間もない時期であったり事故で大けがをして治療が必要な状態であったりです。発症してから14日以内の事をいう事が多いですが、状態や経過によって差があります。

急性期で働く事は下枠のようなメリットがあげられます。

  • 新しい知識・技術を学ぶことができる
  • 観察力・判断力・応用力が養われる
  • 急変場面の対応について学ぶ機会が多い(慢性期と比べて)
  • 色々な診療科を経験する事ができる
  • 特殊な例を除き、ある程度診断名がつく

次にデメリットはこんな感じになると思います

  • 予定外の事が多くなる事がある
  • 患者一人一人に向き合う時間が短い
  • インシデント発生リスクが高い
  • 救えなかった命への精神的負担が大きい
  • 常に慌ただしいと感じるところもある
  • 多忙な事から休憩がとれない事がある

 

これらの事より、急性期で働く事に向いている人は

  • 臨機応変の対応が可能な人
  • 色々な診療科の技術・知識を得たい人
  • 体力がある人

急性期の状態は、治療によって状態は軽快していく人もいれば治療の効果が乏しく、急変する可能性もあります。最悪、CPAの状態になってしまう事もあります。

「そんなの嫌だな・・・」と思うかもしれません。でも、何かあった時に率先して対応し、スタッフを引っ張ってくれるような人がいたらかっこいいと思いませんか?

実はあなたがそのような看護師になれるかもしれません。

 

慢性期病院で働くとは

慢性期病院は、長期にわたり療養が必要な患者さんや慢性症状の悪化の予防や体力維持を目指す患者さんが入院しています。

慢性期とは、病状は安定しているものの長期的な治療が必要な時期や状態のことを指します。

慢性期病院で働くメリットは下枠のようなものがあります。

  • 患者一人一人に向き合う時間が長い(急性期と比較し)
  • 仕事での予定が立てやすい
  • ワークライフバランスがとりやすい
  • 世間一般の「看護師」に近い看護が提供できる
  • 忙しくても休憩はとれる

長期的に入院している患者が多く、急性期病院のように検査・治療が多いわけではなく、手術もあるわけではないので、時間的にはゆったりとできます。その分、向き合う時間が長くとれます。

また、1日の流れがある程度決まっているため患者さんから何かお願いされた時に「〇〇分後でもいいですか?」など、自分がいつ確実に手が空くのかわかってくるので返事がしやすくなります。

慢性期病院は基本的にベテラン勢が多く、ワークライフバランスを大事にしている人が多いです。そのため、「休みは皆がとるもの」「私もとるから、みんなもとってお互い様」と考えている人が多いです。

「有給全部使っちゃった!」「有給使わないの?」と言われる事もあります。

 

逆にデメリットを上げます

  • 急性期への転職がしづらい
  • 急性期病院と比べるとスタッフ数が少ない
  • 急変対応のスキルが身に付きづらい
  • 色々な知識や技術が身に付きづらい
  • 検査ができず診断名がつけられない事がある

慢性期で働き続けた場合、そのあとに急性期への転職を考えても、体力的に「ついていけない」事があります。その結果、転職が難しい場合があります。

スタッフの入れ替えも少なくアットホームな感じはありますが、その分人数も潤沢といえない事もあります。

同じ患者さんが長期的に入院しており、状態も安定している事が多いため、病気やケガに対する処置や治療が少ないため急性期と比べると経験する事が減り、結果として知識や技術が身に付きづらい事や、DNARがとられており、状態が悪化傾向にある場合、事前に医師より家族に説明がきちんとなされており急変時の対応、皆さんが想像するような心臓マッサージや気管挿管などは稀な事もあります。

その結果として急変対応の技術が身に付きづらいという事になります。

診断名については、病院といえど、急性期病院のように検査設備がしっかりと整っているわけではない事もあります。そうすると、わかっていても必要な検査がすぐにはできない事もあります。検査ができないとなれば、確定診断が結果としてできない。という事になります。

急性期・慢性期を比べて

急性期病院で働く人は、体力がある人や知識・技術をとにかく身に着けたい人、臨機応変な対応が可能な人などが向いていると思います。

逆に慢性期病院は、患者一人一人に向き合う時間を長くもちたい人、ワークライフバランスを大切にしたい人、日常生活のケアが苦にならない人などが向いていると私は思います。

そういうのも、看護師は『療養上の世話又は診療の補助』を行うものを言います。急性期・慢性期どちらの看護師も違いはないですが、どちらに重きを置いているかに違いがあると私は思います。

急性期病院は、先にも記載したように病気になって間もないもしくは怪我をおって間もない状態の人が入院しています。その時期は、状態の変化がしやすく適切な治療が施されなければ最悪の場合、死につながる場合もあります。そこを考えるとどうしても『療養上の世話』よりも『診療の補助』。いわゆる点滴や検査などの治療につながる行為に重きを置いてしまいます。ただし、容態が安定してくるとだんだんと療養上の世話の方に重きを置いていき、退院後の事も考えながら対応していく事になります。

慢性期病院では、容態は安定している事が多いため、『診療の補助』よりも『療養上の世話』に重きをおいて患者さんが安心安全安楽に過ごせるようにしている事が多いです。もちろん、普段患者さんを看ているのは看護師や医療スタッフなので変化を見逃してはいけないし、何かあれば指示のもと検査や輸液などを行うでしょう。

場合によっては、治療のために急性期病院へ転院する場合もあります。すべて患者のためにやっている事であり、急性期病院⇔慢性期病院はうまく連携をとらないといけないと私は思います。

さいご

みなさんいかがでしたか?

急性期・慢性期、悩む事もあると思います。

でも、実際に働いてみないと自分がどの分野がむいているかなんて、正直わからないと思います。

私自身、自分でも周囲の人からも『あんたは慢性期合わないよ』と言われていましたが、実際働いてみるともやっとする部分は確かにあっても『合わないな・・・』と思う事はありません。

むしろ、ワークライフバランスがとれたところはかなりうれしいな!と感じています。

皆さんが、頑張ってなれた看護師としての人生にちょっとでも参考になればうれしいです。

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